マタニティマークの正しい使い方とは?知っておきたい基本情報を解説
マタニティマークは、これからママになる妊婦さんや、赤ちゃんを産んで間もない産婦さんのために作られました。赤ちゃんとママが安全に外出したり、快適に過ごしたりするためにも、ぜひ身につけておきたいマークです。
しかし「どこでもらえるの?」「いつから身につけるの?」「メリットやデメリットはあるの?」といったマタニティマークへの疑問を持つ妊産婦さんは多いのではないでしょうか。
この記事では、マタニティマークをつける時期や入手方法、メリット・デメリットについて紹介します。
マタニティマークについて詳しく知りたい妊産婦さんは、ぜひ参考にしてください。
目次
マタニティマークとは?
マタニティマークとは、妊産婦であることを周囲に知らせるマークです。
交通機関を利用するときに身につけることで、周りに妊婦さんまたは産後間もない時期であることを一目で伝えられます。
また、交通機関や職場、飲食店なども、妊産婦さんにやさしい環境づくりに協力するため、マタニティーマークポスターなどを掲示してお知らせしています。
とくに妊娠初期は、母子の健康を保つうえで非常に大切な時期なため「席を譲る」「喫煙をやめる」など周囲の協力が欠かせません。しかし外見からは妊娠していることがわかりにくいため、マタニティマークは周囲の人々が妊産婦さんへ適切な配慮をしやすくなる目印になります。
マタニティマークはいつからつける?
マタニティマークをつけるタイミングはとくに決められていません。しかし、妊娠がわかった頃から使用するのがおすすめです。
周囲の方々に妊婦であることを伝えることができるため、体調がすぐれないときなどにサポートを受けやすくなるからです。
こども家庭庁が2017年にイベントで実施した「マタニティマーク意識調査」では、マタニティマークをつけたことがあると答えた方が93%いました。またどのようなときにつけていたかの回答は次の通りです。
- 毎日 :61%
- 通勤中 :24%
- 妊娠初期〜中期のみ:12%
- その他 :3%
この結果より、毎日つけていた方が6割、通勤中につけていた方をあわせると約8割以上の方が日頃からマタニティマークをつけていたことがわかります。
マタニティマークはいつどこでもらえる?
マタニティマークはさまざまな場所で配布されています。おもな入手ルートは次の3つです。
・各自治体
・公共交通機関の窓口
・雑誌の付録
それぞれの場所での配布例を紹介します。
自治体で
多くの自治体では、母子健康手帳交付と同時に配布しています。
全員に配布している自治体は多いですが、希望者のみに配布しているところもあるため、お住まいの自治体に確認してみましょう。
公共交通機関の窓口で
マタニティーマークは、鉄道各社や航空会社などの公共交通機関の窓口で、無料配布しているところが多いです。各社オリジナルのバッジやキーホルダーなどさまざまなグッズを製作しています。限定モデルや人気のデザインは在庫に限りがあるため、窓口へ事前に問い合わせると良いでしょう。
各公共交通機関のWebサイトでも確認できます。
雑誌の付録で
マタニティ雑誌によっては、オリジナルのマタニティマークを付録にすることがあります。
出版社によっては、毎号マタニティマークが付録になっているものもあるので、楽しみにしている方もいるのではないでしょうか。裏面のデザインは付録ごとに変わるため、デザインをチェックするのもおすすめです。
また、厚生労働省のWebサイトにてマークの雛形をダウンロードできるようになっているため、自作することも可能です。
マタニティマークをつけるメリットとデメリット
マタニティマークをつけるメリットとデメリットを具体例をあげて紹介します。
【メリット】
・妊娠初期でも気づいてもらえて、電車で席を譲ってもらえた
・気兼ねなく優先席を利用できた
・飲食店で、喫煙場所から離れた席を案内してくれた
・通りかかった人に応援してもらえた
【デメリット】
・まわりの人にどのように思われているか気になった。
・座席をゆずらないといけないと思わせてしまうと申し訳ない
・妊娠をアピールしているように思われたくない。
周囲の方々からのさまざまな配慮を受けられ、身につけていて助かった事例が多くありました。しかし、マタニティマークをこころよく思わない人がいるかもしれないと気にしてしまう心苦しさもあるようです。
不要な気遣いを回避するために、場所や体調に合わせてマタニティマークをしまったり、裏返しにしたりといった工夫をしている人もいます。裏側に別のデザインがあるタイプのマタニティマークや出し入れしやすいストラップタイプもあるため、使いやすいマークを探してみるのもおすすめです。
マタニティマークを安全に利用するには?
マタニティマークは、不妊治療中の方や子どもを授かれない方から妬ましく思われることもあるかもしれません。実際に不快な思いや、身の危険を感じた方もいるようです。
インターネット調査会社である株式会社エコンテが実施した「マタニティマーク使用経験者へ身につけていることで不快な思いや身の危険を感じたことがあるか?」についてのアンケート調査をみると、不快な思いや身の危険を感じたことがあると回答しているのは9.7%でした。(妊娠中または3歳未満の子どもがいる母親400名に調査)
およそ10人に1人の割合ですが、メリットが多くあるマタニティーマークにも、デメリットは少なからずあるようです。
不要なトラブルを回避するために、場所に合わせてマタニティマークをしまったり、裏返しにしたりといった工夫をしている人もいます。裏側に別のデザインがあるタイプのマタニティマークや出し入れしやすいストラップタイプもあるため、使いやすいマークを探してみるのもおすすめです。
マタニティマークをつけよう!ママと赤ちゃんのために
マタニティマークは妊産婦さんと赤ちゃんを守るために作られました。
いつもと変わらない見た目の妊娠初期や産後であっても、マタニティマークをつけることで、周囲からサポートが得やすくなります。
マタニティマークには妊産婦さんが安心・安全に過ごせるための多くのメリットがあるなかで、デメリットも少なからずあるのも事実です。
つける時期や場面を理解して、ママと赤ちゃんのためにマタニティマークを活用してください。